花魁の帯はなぜ前に結ぶのか?Why did Oiran tie the Obi at front body.

花魁の帯はなぜ前に結ぶのか?Why did Oiran tie the Obi at front body.
花魁の帯を前結びにする諸説について

花魁の帯を前結びにする諸説について

花魁など遊女は帯を前で結んでいます。
着物は後ろで帯を結ぶのが一般的ですが、なぜ花魁は前で結ぶのでしょうか?
諸説ありますが、その中のいくつかをご紹介します。


① 豪華な部分を見せるため

花魁は自分を豪華に飾ることが花魁の格を表していたため、衣装や髪飾りなどにお金をかけていました。
そのため、着物や帯、櫛などの衣装や装飾品は馴染みの旦那衆からの贈り物か自前だったそうです。
花魁が帯を前で結ぶのは、帯の一番豪華な部分を見せるためだったといわれています。
顔と一緒に正面から帯を見ることができるように前で結んだそうです。


② 前結びに「一夜妻」という意味がある

帯は本来細い紐帯だったため前結びでしたが、江戸中期より帯の幅が広くなっていったため後ろ結びとなっていきます。
遊郭の登場した江戸時代、既婚女性のみ前結びで未婚女性は後結びにしていました。しかし、日常生活の邪魔になることから徐々に前結びはすたれていきました。
花魁などの遊女は一夜妻という意味もあるため、既婚者を表す前結びの習慣が遊女に残っていったそうです。


③ 公家や上流の武家への憧れ

前結びは花魁や太夫だけの文化でなく、元は大大名や公家、上流の武家の女性もしていたそうです。
帯が前結びだと家事などがしにくいのですが、上流社会の女性は自分の手を使わなくても身のまわりのお世話をしてくれる人がいるため前結びだったという話です。
花魁の前結びはこのような上流社会の女性に憧れがあるようです。
京都などでは中年以上の大店の奥様も前結びにする女性が多かったようです。

花魁の俎板帯(まないたおび)とは

花魁道中に締めている絢爛豪華な正装用の帯は俎板帯といいます。
胸前で結んでおり帯のたれの長さが約1mもあり、幅は19cmもの広幅帯を用いていたようです。
帯が大きいので胸から大きな俎板をぶら下げたような感じになります。
帯というよりまるで衣装飾りのような感じです。
花魁はさらに滝糸という飾り糸をこの俎板帯の前面に垂らすこともあります。
花魁の俎板帯(まないたおび)とは 遊郭が登場した江戸時代は歌舞伎役者や花魁は江戸のファッションリーダーとして注目されていました。
帯も幅も江戸に入り広くなっていくのですが、当時の歌舞伎役者が理想の女性に見えるために大きな帯を考案し、流行に敏感な町娘達が真似をして流行ったそうです。